設立までの経緯
1994年、鉄鋼不況の影響から社会人野球チームの新日本製鐵堺が同年シーズン限りでの休部を決定(2008年に正式に廃部)。また、他の社会人野球チームでも同様の事態が相次いだため、新日本製鐵堺OBである野茂英雄は社会人球界の縮小を憂慮。若い野球選手たちに活動の場を提供すべく、2003年に特定非営利活動法人を設立したうえで、新たに社会人野球チームを設立した。
堺市を本拠地に活動(2003年 – 2012年)
2003年、新日本製鐵堺が使用していた堺浜野球場を本拠地として、大阪府堺市で活動を開始した。
2004年、運営法人が大阪府から特定非営利活動法人として認定された。同年3月に、日本野球連盟にクラブチーム『NOMOベースボールクラブ』として新規登録された。
2005年、都市対抗野球の阪和地区2次予選で7年連続で本戦出場を狙っていた松下電器と対戦。5-3で勝利したことによって、松下電器を予選敗退に追い込んだ。さらに、近畿予選で快進撃を続けた結果、創部から2年で都市対抗野球への初出場を決めた。企業チームの流れを汲まないクラブチームの出場は、全足利クラブ以来27年振りであった。本戦では初戦でJR東日本に1-6のスコアで敗退したが、同時に初出場を決めていた全日本クラブ野球選手権では優勝した。さらに、当時所属していた柳田殖生内野手が、NPBドラフト会議で中日ドラゴンズから5巡目で指名。後に入団したため、チーム出身者から初めてのプロ野球選手が誕生した。
2006年、日本選手権本戦への初出場を決めたことによって、都市対抗野球・クラブ選手権を含めた社会人野球の日本野球連盟主催3大大会すべてへの出場を果たした。社会人野球の同一チームとしては初めての快挙だったが、本戦では、初戦でホンダ熊本に1-5というスコアで敗退した。
2011年、堺浜野球場が阪神高速6号大和川線の建設用地に充てられるため同年限りで閉鎖されることから、運営法人では堺市からの本拠地移転を検討する。当初は、佐賀県鳥栖市(鳥栖市民球場)や、千葉県柏市が移転先の候補に挙がっていた。しかし、鳥栖市では市長が歓迎の意向を示したものの、使用条件で折り合わず11月に移転を断念する。このため、運営法人では移転先の公募に踏み切った。
2012年5月31日、翌2013年度から本拠地を兵庫県豊岡市へ移転することを正式に発表した。
豊岡市への本拠地移転後(2013年 – )
2013年1月に、豊岡市での活動を開始した。移転後は、こうのとりスタジアムをメイン球場に定めながら、兵庫県立但馬ドームなど市内の4施設で活動する。
豊岡市内に城崎温泉を擁することから、所属選手は城崎温泉旅館協同組合に加盟する旅館・ホテルで働くとともに、勤務先や市が提供する寮で生活するようになった。このような事情から、2015年1月に温泉街の一角で大規模な火災が発生した直後には、選手たちがボランティアで復旧作業に従事している。
2018年、本拠地移転後初めて(チームとしては10年振り)のクラブ選手権出場を果たした。
設立年月日 | 2003年 月 | ||
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チーム名(通称) | NOMOクラブ | ||
加盟団体 | 日本野球連盟 | ||
加盟区分 | クラブチーム | ||
本拠地自治体 | 大阪府堺市 (2003 - 2012) 兵庫県豊岡市 (2013 - ) | ||
練習グラウンド | こうのとりスタジアム、兵庫県立但馬ドームなど4施設 | ||
チームカラー | 青色、黒色 | ||
監督 | 清水信英 | ||
都市対抗野球大会(出場回数) | 1回 | ||
都市対抗野球大会(最近の出場) | 2005年 | ||
都市対抗野球大会(最高成績) | 初戦敗退 | ||
社会人野球日本選手権大会(出場回数) | 1回 | ||
社会人野球日本選手権大会(最近の出場) | 2006年 | ||
社会人野球日本選手権大会(最高成績) | 初戦敗退 | ||
全日本クラブ野球選手権大会(出場回数) | 5回 | ||
全日本クラブ野球選手権大会(最近の出場) | 2018年 | ||
全日本クラブ野球選手権大会(最高成績) | 優勝(1回) |